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イタリア研修 その3 2月6日後半
「ダッコルディ」訪問の続き。

ハンドメイドのイタリアンメーカーは多く存在し
日本で知られていないブランドなども多いのですが
自転車製造の元祖と言っても過言でないがゆえ一般車も作っていて
日本にもありそうな一般的なクロスバイク系の自転車から
昔の実用車の典型のようなものまで何でも作っていました。

納車前の自転車がエントランス付近に置かれていて、見ると多種多様。
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3輪車(後輪が2輪の日本にもあるタイプですが車輪径が24インチと大きい)
や電動アシスト車など、客の依頼があれば何でも作るそうでまさに自転車工房。
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以前、ピナレロに行った時もショップにピナレロの一般車があり
工房のある「トレヴィーゾ」の街でよく見かけました。
こういったタイプはイタリア国内での販売のみなので国外に輸出することはなく
見かけることもありませんが注文することは可能なのでほしい方は、
オーダーするのも良いかもしれません。
なんと言ってもフルハンドメイドという工場生産の量産品でないところが
魅力です。(価格も完成車で300ユーロくらいから)

この実用車なんてロッド式のブレーキでレトロ感覚大沸騰です。
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ショールーム入り口付近には
50周年アニバーサリー、と30周年アニバーサリーのロードレーサーが飾られていて
このあたりはマニア垂涎のクラシックバイクに映るのではないでしょうか。
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50周年モデルはカンパニョーロ50周年コンポーネントがアッセンブリーされていて

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30周年モデルにはカンパニョーロの「グランスポルト」がメインでブレーキは
今はなきユニバーサル社のもの(中学生のころ使っていました。)がアッセンブリーされ
往時の輝きが(実際良く磨かれていてすぐにでも実走可能でしょう)眩いばかりです。
今年70周年を迎える「ダッコルディ」は「VERO」なるカーボンフレームを出しています。
値段も特別価格¥249900(税込)でオーダー可能だそうです。
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そして、オフィスの隣の部屋に測定室があり、
まさにこれを勉強しに来たようなものです。
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基本的な体系測定からポジション合わせに至るまで
自分が店でやっていることと同じなのですが
すごいのはポジションの変更による心拍、パワーの変化を
測定することで、サドルの後退幅やハンドルまでの距離の違いによる個々人の
最適ポジションを求めていくということは理論的には知っていたのですが
実用的なものは、はじめて見ました。

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レベルの高いイタリアのサイクリストには
今や必須となっているようでより高いレベルの(楽に走る、速く走ると様々ですが・・)
領域を探すには必須なのではないでしょうか。

ス・ミズーラ(オーダーメイド)を提唱するイタリアンブランドは最近少なくなりましたが
ここでは一台からフルオーダーに対応してくれるので(カーラーリングも)
自分だけの一台も可能です。

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ハンドルもオーダー可能!

多くの作業現場や研究姿勢を勉強させていただいたあと
日も暮れた6時半にダッコルディを後にし
本日の宿泊地「ボローニャ」に向かい高速を飛ばしました。

以下続く・・・・
by club_ciclista | 2007-02-18 20:16 | その他
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